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居酒屋椅子椅子亭公式HP http://www009.upp.so-net.ne.jp/isuisutei/
続・椅子椅子亭公式ブログ http://isuisutei.blog91.fc2.com/
そこはかつて、多くの冒険者が集う憩いの場だった。そんな場所は山ほどある。
ここはかつて、多くの冒険者が集う憩いの場だった。それは今もここにある。
ASKシャードに住む者で、ここを知らない人はそう多くあるまい。
居酒屋・椅子椅子亭。
そこには有名店ゆえの矜持があり、抱える看板の重みを吹き飛ばす笑顔がある。
PCが作るコミュニティは、そのシステム上時間の流れに脆い。特に酒場であれば、かかる波は高くなるものだ。幾多の酒場が生まれては消えていく中で、椅子椅子亭はその佇まいを変えながらも、トリンシックの東で十年以上も営業を続けている老舗居酒屋だ。
2001年の夏。かつて在籍していた椅子椅子団というギルドが解散した時、Rosa氏は引退を考えたそうだ。しかし、その前に何かやってみようと考えた彼女は、自宅を改装して酒場を始める。その店の名は、所属ギルドの名を借りた『居酒屋椅子椅子亭』。この時に巻いた種が、まさか今なお咲き乱れる華になるとは、誰も予想していなかっただろう。
先に述べたとおり、椅子椅子の歴史は長い。その分知名度も高く、様々なところに噂は広がる。十年間の営業の中で、ここは沢山の人の出会いの場になり、今なお続く交流の原点となって来た。時には某有名詐欺師に標的にされたこともある。かとおもえば、UOにはつき物の個人漫画サイトに出演したり。
現在の店員も五代目を数え、客の中には九年半以上の常連客までいるのだ。公式も注目せざるを得ないだろう。椅子椅子亭はEA発行のUltima Online公式ガイドブックに、PCコミュニティとして掲載され、インタビューまで受けている。
まさに酒場中の酒場。ASKの代表と言い換えても不足はない。しかし、超有名店の看板を支えるのはその名声ではない。店長を初めとする、多くの店員達の努力がそこには隠れているのだ。
酒場というエンターテイメントを形作るためには、少なくとも二つの要素が必要不可欠となる。即ち、よいサービスとよい客だ。これこそがPC酒場の原型であり、これらが守れていれば、それだけで酒場と名乗っても構わない。椅子椅子亭の場合、この二点にかける情熱は凄まじい。
酒場でメニューを出さない所は少ない。ただの一冊の本は、はじめてきた客にとっては望外の救済になり得るからだ。誰もが初対面の人と、直ぐに仲良くなれるわけではない。
最初の一声「こんにちは」次の言葉が「さようなら」こんな経験、一度はした事があるだろう。
メニューがある事で、酒場側が客側に発言をしやすい土台を用意する。椅子椅子の個性的なメニューは、会話が発展するための、さらなる一助になっている。
「トリンシックの美味しい水」や「メロンジュース」と呼ばれる緑色のポーションなどのジョーク的な物もあれば、定番である「千鳥美人」や「ウイスキー」さらには、UOHSで導入された蒸留酒による新銘柄など。このメニューを眺めるだけでも楽しめる。
「お客さんが一番で、お客さんが主なのだから、酒場店員は黒子に徹してもいい。
店員対お客さんじゃなくて、お客さん同士で盛り上がって欲しい」
それはとても難しいことであり、殆どの酒場店主が同じように抱える命題のようなものだ。仲のいいグループだけで、会話の輪が閉じてしまう事はよくある。そこに店員が加わるのも、仕方のないことだし、決して悪いことではない。店員とはいえプレイヤーだ。世間話に花が咲きすぎることもあるだろう。
だが、誰とも会話できずに静かに、寂しそうに帰ってしまうお客さんがいる。誰が悪いわけでもない。しいていえば、運が悪かったとしか言えない。酒場との相性というのもあるだろう。それでも、Rosa店長は納得しない。言い訳以外にも、言うべき事があったのではないかと考えるのだ。
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幸いなことに椅子椅子亭では、客同士の話題に華が咲く事が多い。さらに、店員が常に一歩引いている様子も見受けられない。割と理想に近い光景がそこにはある。
これが具体化されるにあたり、効を奏しているのは恐らく店員達の意識だろう。椅子椅子の店員になるには試験がある。料理スキルがGMでなければならない上に、店員たる心構えを持っていなければならない。誰もがホイホイと椅子椅子の店員になれるわけではないのだ。たとえ店長や店員達と仲が良くても、同じ場所に立つ為の何かが必要になる。
意識の高い店員達による接客は、よいサービスとなって現れる。たかが酒場であって、所詮やっている事は仲良し同士のおしゃべりの延長だ。それでも実際に訪れて椅子に座り、言葉を交わしていく内に気がつくだろう。店員達は、客に話題を振る。それに答えた客に、別のお客が食いつく。その連鎖がお店全体に広がり、いつの間にか自分も加わっている。そして、ふと思うのだ。
酒場っていいなぁと。
私達はPC酒場に何を求め足を運ぶのか。好みの店員がいるから?有名店の空気にふれたいから?それだけではあるまい。簡潔に言ってしまえば、私達は楽しむために酒場に行くのだ。椅子椅子亭はそれを提供してくれる。だからこそ十年以上の長きに渡り、営業を続けてこれたのだ。
もし仮にRosa店長がいなくなったらどうなる?
その疑問に椅子椅子亭は、既に一度答えている。椅子椅子八周年記念の後、Rosa店長はリアルの都合によりUOを離れた。その後椅子椅子亭を引き継いだのは、常連客でもあったKoumei氏である。彼の元で続・椅子椅子亭として一年間営業が続けられた。しかしKoumei氏は、決して店長になろうとはしなかった。
「この酒場(続椅子)は、店長におかえりをいう場所」
その言葉は報われて今に至る。次に何かがおこっても、この酒場ならきっと乗り越えられるだろう。椅子椅子は、まさしく現在に生きる酒場なのである。
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椅子椅子亭には歴史がある。記憶だけでなく、記録として残されているのだ。掲示板代わりに、ゲストブックとして本を置いていた椅子椅子亭。多数あるバックナンバーは、ほんの数冊を除いて今でも大切に保管されている。そこに記されている名前に、懐かしさを覚える人もいるだろう。
また、料理スキルGMである歴代店員や常連客による銘入りケーキも遺されている。その中には、後に酒場を開いた方の名前もあれば、超有名人のそれもある。惜しくも命の灯が消えてしまった方もいる。椅子椅子亭は、彼らの思い出を忘れていない。
!? |
久方ぶりの来訪者に「おかえり」というために。
新しい顔に「いらっしゃい」というために。
お世話になった椅子椅子亭店員様方ご紹介
続椅子椅子店長 Koumei氏 |
噛み様、ヴぁいすんことVaris氏 |
元気で明るい |
情報通白熊 Nokage氏 |
可愛い笑顔なステハイ店員 Apricot氏 |
なお今のところ、椅子椅子亭には店舗が二つある。
先に述べた「続・椅子椅子亭」は、ハウスカスタマイズの粋を凝らした大型店舗で、収容人数も多く
イベント等の開催時にも利用されるようだ。毎週水曜日に定期的に営業が行われており、雇われ店長であるKoumei氏が取り仕切る事が多い。
もう一つは「元祖・椅子椅子亭」だ。こちらは以前からの椅子椅子亭の佇まいを再現した店舗で、こちらでは毎週土曜日に"不定期に"営業している。店長はおなじみのRosa氏であり、営業するかしないかは、基本的に彼女の都合で決められる。
店舗が二つ、営業時間も異なるが、どちらも椅子椅子亭に違いはない。店舗もそれぞれ併設されており、迷子になることは早々ないだろう。客層もそれほど違いはなく、都合があったほうに顔を出すのがいいだろう。
続椅子椅子亭 喫煙所にて 牛と |
居酒屋椅子椅子亭
トリンシックMGから南方面
廃墟の直ぐそばで営業中
毎週水曜 21:00から23:00
毎週土曜 24:00から (Rosa店長の都合次第)
[EOF]
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